のフの独り言

一般人が日常感じた事、思った事を書き連ねるブログです

禁煙ヘイトについて思う

禁煙ヘイト、という言葉を聞くことがある。正確には、何処かのオピニオンサイトで見ることがある。

私自身は喫煙者ではない(吸ったこともない)が、現在の世の中、喫煙者には相当厳しい社会であることは確かだろうと思う。副流煙に害がある、という意見が一般的になるにつれ、喫煙、という行為は非喫煙者に迷惑をかけないことが前提とされるようになった。
歩きたばこもそう。もちろん、何百度にもなる物を持ち歩いているのだから、接触には相当神経質に成ってもらわねば困る。といって、喫煙者みんながそれを実践できているか、あるいはできるか、といえばそれは無理だろう。どんな世界にも不注意はあるし、マナーの悪いものもいる。個人的には、タバコを吸う人が今後も吸いつづけたければ、自ら積極的にマナー改善に動くべきだろうと思う。

しかし、ヘイト、と呼ばれるほど嫌悪することはどうなのだろう。

タバコは嗜好品である。販売が規制されているわけでもないし、当然ながら違法でもない。ならば、大人であれば誰にでも、それを楽しむ権利は存在するのであろう。ただそれが、ケムリと臭いと高熱の存在によって他者の権利とぶつかっているだけだ。他者の権利を侵害しない楽しみ方ができれば、それで良い、と私は考える。

他の嗜好品・嗜好はタバコほど嫌われていないと思うが、かつては(現在のタバコほどではないにせよ)嫌われていた嗜好がある。音楽である。

音楽は、ウォークマンの登場によって、どこでも楽しめる嗜好品になった。しかし、ウォークマン登場直後は、ヘッドフォンから漏れる「シャカシャカ音」が問題に成っていた。私も電車の中で聴いていたくちだが、周囲の人は迷惑しただろうと思う。今、そのような問題は存在しないと思うが、なぜだろう。技術の進歩によって音洩れが無くなったからである。なんならノイズキャンセラなどという機能まで付くようになった。音楽は、周りに迷惑をかけない技術の登場で、どこで楽しんでも良い嗜好品、としての地位を確立した。

タバコもそうなれば良いのに、と思う。

発生するケムリ・臭いが全て本人へ戻る仕組みができれば、非喫煙者も文句を言う理由が無くなる。その結果、健康に被害があるのは本人のみとなる。これなら他の嗜好品と何等変わらない。

世の中には、健康を害する(と思われている)嗜好品は沢山存在する。
食べ物、酒、ギャンブルだってそうかもしれない。どれも「健康に悪いからやめろ」と言われてもやめない自由はその人にあるし、やめられない人もいる。同じ嗜好品なのに、タバコだけをヘイトするのは違うと思う。ただ必要なのは、周りに迷惑をかけないための技術革新だろう。

喫煙者の皆さんは、タバコが音楽のように自己完結するものになるよう、JTに働きかけるべきじゃないかなぁ。JTも、今後もタバコで儲けたければ、開発すべきじゃないかなぁ。