一万円札
一万円札の柄があと少しで変わるとのこと。
私の知っている限りで 聖徳太子→福沢諭吉→渋沢栄一 という流れだ。
国の最高額紙幣の図柄は、その国の基本姿勢を表しているように思う。最初に「和をもって貴しとなす」とし、仏教を根幹に据えた国作りを行い、日本の国柄を決定した聖徳太子、明治というそれまでの価値観が大きく揺らぐ時代にあって思想家・教育者として道筋を示した福沢諭吉。それに対して、道徳を基礎においてはいるけれども、実業家である渋沢栄一。
国家の根幹が、宗教から思想、そして今度は経済へと軸足を移している気がするのは違うだろうか。経済至上主義は人を幸せにはしない。民間は放っておいても経済へ走りがちだから、せめて国家は経済を超越する価値観をキチッと示すべきでは無いのか。